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動脈管開存症

動脈管開存症とは、出生する時に閉鎖していく動脈管が、閉鎖をせずに残ってしまう心臓の疾患です。

動脈管は大動脈と肺動脈を繋いでる管であり、出生後残ってしまうことによって大動脈から肺動脈に血液が流れることによって心臓に負担がかかってしまいます。

心臓に負担がかかることによって肺に水が溜まってしまう肺水腫になってしまったり、肺に負担がかかってしまう肺高血圧症になってしまいます。

治療には心臓の負担を減らすような内科治療や、開存してしまった動脈管を閉鎖する外科的治療があります。

外科的治療にはカテーテルによって血管を閉塞させるコイルを運んでいく治療と、実際に開胸して直接動脈管を結紮していく治療があります。

症例

1歳のトイプードルがワクチン接種のために来院しました。

心雑音が聴取され、その特徴的な音から動脈管開存症をを疑いました。

レントゲン検査にて心臓の拡大を、心臓超音波検査にて肺動脈に流れ込む異常血流が確認されました。

レントゲン検査画像
超音波検査画像 異常血流を確認

全身麻酔下にはなってしまいますが、心臓カテーテル検査も合わせて行い、大動脈から肺動脈に血流が流れていることを確認し、動脈管が開存していることを確認しました。

心臓カテーテル検査画像

左の胸を切開し、肋骨と肋骨の間を広げて胸の中にアプローチします。

目視下で大動脈と肺動脈の間に動脈管を確認し、結紮を実施しました。

動脈管に結紮糸を通す
結紮後

心雑音の消失を確認し、胸を閉じて手術を終えました。

手術終了後

術後1週間ほど入院し、元気に退院していきました。

動脈管開存症は適切に手術を実施できれば、根治を狙える数少ない心臓疾患の一つです。

当院では外科的治療を積極的に推奨しておりますので、小さなご家族が動脈管開存症と診断を受けお困りの場合には、是非当院にご相談ください。

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