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門脈体循環シャント 犬 ふらつき 発作 先天性 CT検査 手術

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犬の門脈体循環シャント

門脈体循環シャントとは、正常では繋がっていないはずの門脈系と静脈系が血管で繋がってしまう疾患です。

繋がってしまう血管は先天的に存在する場合と、後天的に形成される場合があります。

症状として、本来肝臓で解毒されるはずの老廃物が溜まってしまったり肝臓の機能低下することによって、発作や失神、元気食欲の低下が認められることがあります。

門脈系と静脈系の繋がってしまっている血管が一本であれば、それを閉鎖するための外科的な治療が、複数本血管が形成されてしまう場合には、肝臓の機能を補助するような内科治療が適応になる場合が多いです。

症例

0歳のミニチュアダックスがふらつきを症状に来院されました。

血液検査にて、肝臓の値が高く、低血糖があり、老廃物の値が高いという結果が出ました。

レントゲン検査、超音波検査にて、肝臓が小さいことが確認できました。

レントゲン検査画像
レントゲン検査画像

CT検査にて、門脈の血管と静脈系である後大静脈をつなぐ異常な血管が1本認められ門脈体循環シャントと診断しました。

CT検査画像
CT検査画像

年齢とシャント血管の形状から、先天性のシャントの可能性が高く、外科治療適応と判断しました。

手術にて開腹してみると、脾静脈から横隔静脈に繋がったシャント血管を確認しました。

脾静脈横隔静脈シャントを確認
門脈圧測定 腸管膜静脈にカテーテルを設置

門脈圧を測定してみると、一度にシャント血管を閉鎖してしまうと手術後に状態が悪化することが予想されたため、部分結紮といって、血管の一部だけ閉鎖するような手術方法を選択しました。

シャント血管の部分結紮を実施

一部の血管を閉鎖したまま閉腹し手術を終えました。

その後、肝臓の発達を待って、二回目の手術にてシャント血管を完全に閉鎖しました。

術中門脈造影 肝内門脈の発達の確認

その後肝臓の機能が回復し、低血糖や肝臓の値も改善し、元気に成長してくれています。

血管のつながり方によって、門脈体循環シャントは外科的な治療が適応になることも多い疾患です。

小さなご家族が門脈体循環シャントにてお困りの方は、是非当院で一度ご相談ください。

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