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腰部椎間板ヘルニア

腰部の椎間板ヘルニアは、椎間板が脊柱管内に飛び出て神経を圧迫することによって、痛みや神経症状が出る病気です。

ミニチュアダックスや、ビーグル、ウェルシュコーギー、トイプードルなどの特定の犬種がこの病気になってしまうことが多く、急性に症状が現れやすいことが多いことも特徴になります。

症状としては軽度であれば痛みが、進行するにつれて足の麻痺が出てきます。

さらに重度になってくると、足の痛覚がなくなってきます。

治療は、症状が軽度であれば内科治療や安静によって症状が改善することが多く、症状が中程度〜重度になってくると外科的な治療の方が改善率が上がってきます。

後肢の痛覚がなくなってきていると緊急的な治療が必要になってくることもあります。

症例

急性の両後肢麻痺の症状で10歳の雑種犬が来院しました。

身体検査にて後肢の神経麻痺が有り、レントゲン検査で明らかな背骨の異常がないことがわかりました。

痛覚が僅かに認められましたが、症状が進行してきたために腰部のMRI検査を行いました。

(当院にはMRIの設備がないため、必要な時は他施設に撮像を依頼します)

腰部MRI 神経の圧迫が認められる
MRI 神経の圧迫が認められる

MRI検査にて、腰部の神経を圧迫する病変があることがわかりました。

椎間板ヘルニアが疑われ、症状が重度であったことから、ご家族と相談の上で外科的な治療を実施することになりました。

腰椎に穴を開けて、腰部の神経にアプローチします。

神経が見えてくると、一部に圧迫されている部位がありました。

神経を圧迫している物質を神経を傷つけないように慎重に取り除きました。

神経に圧迫物質が認められる
圧迫物質が取れたところ

その後筋肉や皮膚を縫合し術創を閉じて手術を終えました。

手術後は症状が急速に改善していき、1週間程度で歩けるようになりました。

術後のMRI
術後のMRI

腰部椎間板ヘルニアは重症度に応じて治療法が変わり、痛覚がなくなってくるぐらい重度になってくると外科的な治療が必要になってくることも多いです。

診断はCTによって行うことができる場合もあるので、早めに診断をしておくことも方法の一つとなります。

腰部椎間板ヘルニアにてお困りの小さなご家族がいる方は是非当院までご相談ください。

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