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会陰ヘルニア 犬 便秘 重度 再発 手術 ポリプロピレンメッシュ

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会陰ヘルニア

会陰ヘルニアとは、肛門周囲の筋肉が緩んでしまい、腹部側の臓器がお尻側に出てしまう病気です。

未去勢の雄がこの病気になってしまうことが多く、男性ホルモンが会陰ヘルニアに関係していると言われています。

初期には肛門周りに筋肉が緩んで直腸がたわんでしまい、便が溜まってしぶりや便秘が起こります。

進行してくると腹部臓器がお尻側に飛び出てくるようになり、肛門周囲が腫脹し便秘やしぶりが悪化していきます。

さらに進行していくと、尿路が途中で閉塞し、尿で出なくなり、命に関わることもあります。

予防には早期の去勢手術が有効ですが、発症すると外科的な整復が必要になるケースが多いです。

外科的な治療を希望されない場合、便を柔らかくする緩下剤などで内科的な管理をすることもあります。

症例

6歳の雑種犬が1年以上前からある会陰ヘルニアの治療に関して相談に来院しました。

発症時からしぶりはあるものの、元気な状態でしたが、だんだん便が出なくなってきたとのことでした。

肛門周りの腫大が激しく、腹部臓器の移動に加えて、慢性化している状態によっての液体が溜まってしまっていることが予想されました。

肛門周囲の著しい腫脹
症例外観

レントゲン検査や超音波検査にて、腹部臓器の位置を確認したところ、膀胱や前立腺がお尻側に移動してしまっている状態が確認できました。

造影レントゲン検査 膀胱が肛門側へ移動している
肛門付近の超音波検査 膀胱と前立腺が確認できる

膀胱や前立腺が移動している場合には、尿路が閉塞される危険性があるので、早めの対処が必要になってきます。

ご家族と相談の上、外科的な治療に踏み切ることになりました。

外科的な整復には、まずお腹を開けて、結腸をお腹の中に固定します。その次に、肛門側に落ちてしまっている膀胱や前立腺を腹部まで戻して固定します。

結腸を腹壁に固定
精管を腹壁に固定し、前立腺を固定

腹部臓器の整復や固定が終わったら、お尻側の筋肉の緩みによって生じた穴を閉じていきます。

今回の手術は慢性経過であり、閉鎖するべき穴(ヘルニア孔)が非常に大きかったので、人口材料によって穴を被覆する術式にて実施しました。

穴の大きさに合わせてポリプロピレンメッシュを形成し、穴に挿入し固定していきます。

ポリプロピレンメッシュをヘルニア孔に固定
術創を縫合し閉鎖

この固定する縫合は、靭帯しっかりした筋肉など、土台となる組織にしっかり固定する必要があります。

固定し終わったら、術創を縫合し、手術を終了しました。

術後、肛門周囲のはれが大部分治り、便の出かたはまだ少ししぶりはあるものの、大幅に改善されました。

手術後術創
手術後術創

会陰ヘルニアは早期に去勢をしておけば、かかるリスクは非常に小さくすることができる疾患なので、早期に手術をお勧めしていくことが多いです。

会陰ヘルニアにて苦しむ小さなご家族がいる方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

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