ヒョウモントカゲモドキの腹壁ヘルニア
腹壁ヘルニアとはお腹の中の臓器が腹壁を越えて外側に飛び出した状態を言います。
腹圧の上昇が原因とされ、便秘や異物による消化管の閉塞によっておきてしまうことがあります。
爬虫類での報告はまだ少ないです。
症例
2歳のヒョウモントカゲモドキがお腹が膨れているという症状で来院しました。
お腹を見てみると、一部の腹壁から腹腔内の臓器が出ていることが触診上わかりました。
麻酔をかけて皮膚を切開すると、お腹のなかの脂肪体という臓器が外側に飛び出てしまっていました。
脂肪体をお腹の中に戻して、腹壁を縫合して閉鎖し、皮膚を閉じました。
皮膚の癒合に時間がかかりましたが、きれいに治って、再発も認められてません。
当院では小型の爬虫類の外科的な治療も実施しております。
小さなご家族が腹壁ヘルニアでお困りであれば、是非当院にてご相談ください。