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うさぎ 臼歯不正咬合 下顎膿瘍 歯科処置 臼歯削り 手術 膿瘍摘出

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うさぎの不正咬合・膿瘍摘出

うさぎを含む草食獣は不正咬合が起こりやすく、一度噛み合わせがずれてしまうと生涯治療が必要になってしまうことが多いです。

また、不正咬合から歯周病、根尖膿瘍になり、下顎に膿瘍を形成するケースもあります。

一度膿瘍を形成してしまうと治りづらく、定期的に排膿をしたり膿瘍ごと摘出が必要になってしまうこともあります。

症例

2歳のアメリカンファジーロップが下顎の腫瘤を症状に来院しました。

触ってみると、下顎全体が硬く腫れていることがわかりました。

下顎の腫れ
下顎の腫れ

レントゲン検査にて、腫瘤は下顎骨とくっついていることがわかりました。

また、臼歯の噛み合わせがズレていることも確認しました。

抗生物質にて治療していましたが、腫瘤が大きくなってきてしまっているため、麻酔をかけて、外科的に腫瘤を切除していく治療と、臼歯の過長を直す治療を同時にすることにしました。

麻酔をかけて口腔内を見てみると一部の臼歯が伸びていることが確認できました。

伸びている臼歯を削って整えました。

処置前
処置後

次に、下顎の腫瘤の切除を実施していきました。

下顎の腫瘤を削っていくと中から粘稠性の高い膿が多量に出てきました。

腫瘤と下顎骨は癒着をしており、可能な範囲で癒着を剥がして削っていきます。

大部分の腫瘤を取り終えて、手術を終了しました。

手術終了時

取れた腫瘤は病理組織学的検査の結果、膿瘍でした。

今後は再発がないか定期的に検診をしながら、臼歯の管理をしていきます。

うさぎは不正咬合が起こりやすく、歯のトラブルによって食欲が落ちてしまうことが多発します。

小さなご家族が、不正咬合・下顎膿瘍にてお困りの方は、ぜひ当院までご相談ください。

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