フトアゴヒゲトカゲの心臓病
フトアゴヒゲトカゲに限らず、爬虫類両生類の心臓病に関してほとんどわかられていません。
哺乳類の心臓と構造自体が異なり、心室という大きい心臓の部屋が一つしかありません。また、代謝自体も低いので、心拍数もゆっくりのことが多いです。
症例
2歳のフトアゴヒゲトカゲが元気がないことを症状に来院しました。
病院に来た時点でかなり状態が悪くほとんど動くことができませんでした。
血液検査、レントゲン検査を実施してみると、心臓がかなり拡大していることがわかりました。
血液検査上は他の病気は疑われませんでした。
超音波検査を実施してみると、心拍数がかなり低下していること、心臓の壁(心筋壁)がかなり厚いこと、心房がかなり拡張していることがわかりました。
心臓病、その中でも肥大型心筋症を疑い、強心薬の投与や循環改善を目的とした点滴を行いました。
爬虫類の心臓病はわかられていない部分が多く、治療自体も手探りに行うしかありません。
当院では、そのような動物種、病気でも、今出来得る最大限の治療をご提案し、ご理解いただいた上で実施をしております。
小さなご家族が心臓病でお困りの方は、是非当院までご相談ください。